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辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?読む順番も解説!

辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?読む順番も解説! 映画

2023年で最も人気のあった小説「傲慢と善良」が映画化され、公開日は9/27(金)に決まり、話題がさらに高まっています。

原作小説の作者である辻村深月さんの作品は、他の作品とリンクすることで有名ですが、傲慢と善良の場合はどの作品とリンクしているのでしょうか。

映画公開の前に原作をチェックしたい方は、リンク作品の中で読む順番があるのかも気になりますね。

この記事では、辻村深月さん作品の傲慢と善良がリンクする作品についてご紹介しています。

さらに、傲慢と善良の原作をもっと楽しむためのおすすめの読む順番や登場人物についても解説していますので、ぜひご覧ください。

 

辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?

辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?読む順番も解説!

辻村深月さんの傲慢と善良がリンクする作品は、下記の2作品です。

  • 島はぼくらと(2013年)
  • 青空と逃げる(2018年)

傲慢と善良の小説の巻末に作家の朝井リョウさんが解説されたことで知られています。

この2作品についてのあらすじをご紹介します。

 

「島はぼくらと」のあらすじ

瀬戸内海の離島・冴島で暮らす女子高生の朱里と衣花、同じ高校に通う同学年の男子高生・源樹と新が主人公の物語。

高校へは冴島から本土までフェリーを使うため、四人はいつも一緒に通っている。

高校を卒業すると、進学や就職のために島を出るのが当たり前のようになっているが、衣花は家柄のせいで島を出る選択肢はない。

冴島は、体調を崩してもフェリーに乗らなければ治療も受けることができない小さな島。

その小ささゆえに、島民はIターンで移住してきた青年や親子までもが家族のように身近な関係になる。

島民同士の深いつながりや、島を活性化させるための葛藤を目の当たりにしながら、四人が卒業後にどのような道を歩んでいくのか丁寧に描写された感動作。

ラストシーンの「そう来たか!」の驚きは読んでみないとわかりません!

 

「青空と逃げる」のあらすじ

元劇団員の母・早苗とその息子・力の親子が主人公。

劇団の役者をしていた早苗の夫・拳は交通事故で病院に運ばれ入院したが、早苗に連絡することもなく拳は勝手に退院してしまった。

夫の行方もわからない早苗のところに、拳がある事情に関係していると疑われ、そのことを聞き出そうとする人たちから執拗に追いかけられた。

小学校に通う力も追われるようになったことで、もうここには住めないと東京を出て逃避行を始める。

早苗と力親子が、慣れない土地で自分を隠して生きていくことの苦しさや今後の不安も抱えつつも、その土地で出会った人々のあたたかさに触れてたくましく成長していく。

連絡が取れなくなった夫は果たして生きているのか、どこにいるのかという真相も気になるミステリー小説。

結末が気になり、あっという間に読み進めることができる作品です!

 

辻村深月の傲慢と善良をもっと楽しむために読む順番は?

辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?読む順番も解説!

辻村深月さんの作品は、人物や会話のシーンが別の作品でも登場することがあるため、読む順番が大切だと言う声もあります。

一般的には、小説が発行された順に読むことをおすすめされています。

ただ、すべての作品を読んでみて、傲慢と善良においては発行順じゃない方が楽しめると感じました。

私が個人的におすすめする読む順番は下記のとおりです。

  1. 島はぼくらと
  2. 傲慢と善良
  3. 青空と逃げる

この順番にした理由は下記の2点です。

  • 3作品に共通して登場する谷川ヨシノの人柄がわかる
  • 傲慢と善良のシーンが青空と逃げるで細かく描写されている

実際には読む順番に決まりなどなく、本を手に取った順に読んでも十分に作品を楽しむことができますので、参考程度にしてください。

 

3作品に共通して登場する谷川ヨシノの人柄がわかる

上記3作品の共通点としては、コミュニティデザイナーの谷川ヨシノという人物が登場することです。

「傲慢と善良」では、真実が仙台でボランティア活動をする時に住む場所や支援活動を紹介しました。

この谷川ヨシノは誰に対しても平等に接し、出会った人の人生に全力で関わる姿勢が非常に魅力的な登場人物です。

「島はぼくらと」を先に読むと、谷川ヨシノの人物像を十分に理解してから傲慢と善良に入ることができます。

 

傲慢と善良のシーンが青空と逃げるで細かく描写されている

真実のボランティア活動は樫崎写真館から始まりますが、その時に早苗と力親子に出会います。

傲慢と善良では「早苗と力は逃げてきた」という複雑な環境を抱えた親子であることはわかりますが、真実のストーリーにはこの親子との深い関わりを必要としません。

傲慢と善良の中の真実と早苗が交わした会話は、ただ読み進めただけでしたが、「青空と逃げる」を後で読んでみると、その会話のシーンが詳しく描かれていることがわかります。

早苗が真実にかけた一声にはこういう背景があったのか!と後で知ることで、傲慢と善良を読んだ時の感動がよみがえりました。

 

まとめ

辻村深月の傲慢と善良がリンクする作品はどれ?読む順番も解説!

この記事では、辻村深月さんの小説「傲慢と善良」がリンクする作品についてご紹介しました。

さらに、傲慢と善良を楽しむための読む順番についても解説しました。

リンク作品を読むことで、辻村深月ワールドをより一層堪能することができますよね。

作品の読む順番をチェックすると、「傲慢と善良」にも膨らみが増して、新たな感動が得られるかもしれません。

映画公開の前に、ぜひ原作本も読んでみてくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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