2020年に販売されたゲーム「ゴーストオブツシマ」から5年後の2025年に「ゴースト」シリーズ2作目となる「ゴーストオブヨウテイ」の発売が発表されました。
「ゴーストオブツシマ」をプレイした人は、映像の美しさや操作性、シナリオ展開などあらゆる点から評価をしていたので、この2作目もどのような作品になるのかドキドキしますよね。
今作「ゴーストオブヨウテイ」の主人公がアツ(Atsu)が、日本の人なのか、アイヌの人なのかというキャラ設定が話題になっています。
さらに、予告トレーラーの映像の中で、アツが旅の中で終始三味線を持っていることが気になっている方も多いようです。
この記事では、「ゴーストオブヨウテイ」の主人公アツはアイヌの人なのか、さらに三味線を持つ意味について考察してみましたので、ぜひご覧ください。
ゴーストオブヨウテイの主人公アツはアイヌの人?
「ゴーストオブヨウテイ」の主人公アツのキャラ設定についての詳細はまだ明らかになっていませんが、恐らくアイヌの人ではなく日本人だと推測します。
予告トレーラーでは、江戸幕府が出したと思える手配書にはアツの似顔絵が描かれお尋ね者になっています。
日本の和人地からアイヌの人が暮らす蝦夷地(えぞち)に逃亡した設定なのではないでしょうか。
武器として両手に日本刀を持っているところから見ても、日本人である可能性は高いと思います。
🍃 🍃🍃#GhostOfYotei pic.twitter.com/2HbYHs24V9
— Sucker Punch Productions (@SuckerPunchProd) September 26, 2024
絶滅したエゾオオカミにも見える動物に対して、攻撃されることもなく目礼で指示を出しているとも取れる映像を見て、主人公のアツはただ者ではない感がわかりますね!
ゴーストオブヨウテイの時代について
「ゴーストオブヨウテイ」の時代は1603年の江戸時代で、羊蹄山(ようていざん)周辺が舞台となります。
羊蹄山は現在のニセコ町の東に位置し、後方羊蹄山(しりべしやま)が簡略化された名前です。
江戸時代の北海道は、和人地と東西の蝦夷地(えぞち)に分かれていて、舞台となる羊蹄山周辺は日本の支配下ではありませんでした。
この1603年(慶長8年)は、徳川家康が征夷大将軍に任命され江戸幕府が開いた日本の歴史にとって重要な年です。
ゲームの開発者によると、「負け犬の復讐」という物語を描いているのですが、負け犬とは主人公アツを示すのかはまだ明らかになっていません。
歴史では、江戸幕府が始まったことを機にアイヌとの関わり方が変わっていくので、ゲームではどのような物語が進められていくのか期待が高まっています。
(※大正時代の行政区域を下図にしたので、区分がこの時代に正確に一致しているわけではありません。)
女侍は実在するのか?
「ゴーストオブヨウテイ」の主人公アツは、女侍として武器を持って戦いますが、日本の歴史上アツのように武器を持って戦った女性は数多く存在します。
最も有名な女侍は平安時代を生きた巴御前(ともえごぜん)で、『平家物語』の中では源義仲に仕え、平氏を討伐するために戦場に出たことが伝えられています。
さらに、現代の新潟で活躍した板額御前(はんがくごぜん)という女侍は、鎌倉幕府の反乱軍だった城氏の姫でしたが、優れた弓矢の名手だったと語り継がれています。
海外では日本の女性像は、控えめで奥ゆかしいイメージのため、武器を持って戦うというシーンが想像できないようです。
今作の主人公が女性侍であることに、多様性という時代に無理やり合わせたのではないかという声も上がっていますが、歴史を辿れば武器を持って命を奪い合う場に女性が立っていたことがわかります。
ゴーストオブヨウテイの主人公アツが三味線を持つ意味は?
「ゴーストオブヨウテイの」主人公アツは、三味線を持って旅をしていますが、これは前作「ゴーストオブツシマ」の主人公・境井仁が持っていた尺八と役割が同じだと予想します。
前作では、尺八を吹くと天候を変えることができました。
今回の舞台は現代の北海道の羊蹄山(ようていざん)周辺ということから、雪国での天候を変化させるものなのではないでしょうか。
さらに、なぜアツが持っている楽器が三味線なのかについては、江戸時代という時代背景にあります。
この時代は、三味線を弾ける女性は異性からモテると言われ、さらには上流階級の家に嫁ぐことができる可能性もあったため、女性に流行した楽器なのです。
主人公アツが江戸時代を生きる女性に身近な楽器の三味線を持って旅することは自然な流れと言えますが、同時に武器も一緒に持っているというところに、ゲームとしてのフィクション性を感じますね。
まとめ
【State of Play】
Sucker Punch の最新作『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)が2025年発売決定!
蝦夷地にそびえ立つ羊蹄山の周辺を舞台に、新たな物語が幕を開ける。詳しくはこちら⇒ https://t.co/pPBn4QmBnK#StateofPlay pic.twitter.com/o0CSrm3u3N
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) September 25, 2024
この記事では2025年に発売されるPS5のゲーム「ゴーストオブヨウテイ」の主人公アツのキャラはアイヌの人なのか、そして、主人公アツが三味線を持つ意味について考察しました。
これまであまり意識されてこなかった時代背景も含めて、アイヌの人と日本の歴史を深く知るきっかけになりましたし、自然豊かな地をアツと共に旅ができるなんて楽しみですよね。
予告トレーラーの中で主人公アツが武器と三味線を持つ違和感が余計にアツへの興味につながります。
「ゴーストオブヨウテイ」で北海道の四季を感じたり、自然の中で生きる動物との触れ合いにも期待したいですね。
2025年の発売、ワクワクして待ちましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。